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静岡聖光学院中学校高等学校 様 AV-4K-4X1導入事例

施工:株式会社静岡AVセンター様
用途:複数の映像を横長の大型スクリーンに自在なレイアウトで映し出すシステムを構築
高機能、且つシンプルで安価な「AV-4K-4X1」がベストマッチ!
静岡聖光学院中学校高等学校様は、50年以上の伝統を誇る、静岡市内で唯一の中高一貫の男子校です。高校ラグビーの世界では常に上位におられる強豪校で、全国的にもその名が知られています。見晴らしの良い明るい高台の素晴らしい環境で、全国からその教育方針と内容に惹かれて生徒さんが集まってきます。我々(ATV)が訪問させていただいた時に先ず感じたのは、校内の雰囲気の良さ!皆の表情が明るくのびのびとしていて、とても気持ちの良い印象でした。
今回インタビューにお答えいただいたのは、保健体育・情報科の担当教諭の小森様。今回のシステム導入の背景とコンセプトについてお聞きしました。

ATV:今回の映像システム導入の背景はどのようなものだったのでしょうか?

小森様:
昨年(2019年)の開校50周年を機に、当校では校内の色々な設備(職員室、図書室、各教室)を、新しい時代に合わせて一斉にリニューアル、それぞれの用途に応じた様々な抜本的な工夫を行いました。その後、手付かずの状態で残していたこの部屋(元はパソコンが並んだ普通の教室)のリニューアルに着手。今回の映像システムを含めて、今の時代と生徒に相応しい部屋を目指しました。端緒となったのは昨年(2019年)3月に校内で行った「ITキャンプ(プログラミング・キャンプ)」です。外部の業者の方に手伝っていただきながら実施したのですが「デジタルに興味がある生徒がこんなに沢山いるのか」と実感し、学校をその方面にも伸ばしていきたいと思いました。
◆今回の映像システムを導入したのは、こちらの部屋。
その名も「BIGIRION-Garage」
BI=美術、GI=技術、RI=理科、ON=音楽、そしてかのApple社のルーツとなったGarage、の意味。
この部屋から生み出される未来への夢と期待がいっぱいに詰まったオリジナル・ネーミングです。
ATV:この部屋のコンセプトはどのようなものでしょうか?

小森様:
ひとことでいえば「デジタルな放課後の隠れ家」です。デジタルに興味がある生徒達は、帰宅後、自宅で友達とラインなどでやりとりしながら遠隔でものづくりをしているようなのですが、それなら、学校の中で「集まれる場所・溜まれる場所」を作ろうというのが最大の目的です。具体的な構想は、(前述の)「ITキャンプ」を行った時に、業者の方がつくりだした雰囲気に受けた衝撃からスタートしています。いつもの学校が、いつもとは全く違う「異空間」になっていて、生徒の顔がいつもと違う!これだ!!と思いました。その雰囲気を出す為に、例えば机を丸くして友達と顔を見合わせることが出来るようにしたり、机の色も単一なものではなくカラフルにしたり、教室の「前/後」という概念をなくしたり、等、色々なイメージが湧いてきました。
ATV:この部屋の中での映像システムの目的とアイデアは、どのようなものだったのでしょうか?

小森様:
デジタルなものづくりには、映像を皆で共有出来ることが必要です。大型のスクリーンに映像を映し出す設備のイメージは最初からありました。でも、従来のような1画面では魅力がない。ということで、静岡AVセンター様に色々な想いをぶつけて、打合せを重ねる中で、「複数の映像を横長の大型スクリーンに色々なレイアウトや配置で映し出す」という構想が固まってきました。
ATV:
いよいよシステムの構築段階に入りました。
ここから先は、今回のシステムを手掛けられた、株式会社静岡AVセンターの黒崎様にお話をお聞きしたいと思います。このシステムの条件、仕組み、機器の選定、等々、についてのお話をいただけないでしょうか。

黒崎様:
上の図のような映像制御をする為に、考えたのがこのような仕組みです。
入力は生徒さんが様々な機器を持ち寄るでしょうから、汎用性の高いものにする必要があります。
入力した複数の映像を一つの画面にレイアウトしてから、3つのエリアに分割して3台のプロジェクターでスクリーンに投影する。この時に、レイアウト時の解像度がHDだと、分割した後の映像も解像度が甘くなって小さい文字などがつぶれてしまう。やはり4Kの解像度でレイアウトする必要があるんです。
この仕組みを考えていた時に、以前同様のシステムを組んだ際に採用した海外製のプロセッサーが浮かんだのですが、価格面で予算内に収まらない。色々探していた時に見つけたのが、ATVの「AV-4K-4X1」という訳です。
AV-4K-4X1は4K対応の4chスイッチャーなのですが、4つの入力映像を自由なレイアウトで配置して4K出力できます。しかも海外製のプロセッサーが4K/30Pまでの対応なのに対して、4K/60P対応。今回の目的に機能的に充分で、しかも驚くほどに安価。これだ!と思いました。ということで、デモ機をお借りして実証実験をした上で採用を決定した、という経緯です。
仕組みとしては、4つの入力映像をAV-4K-4X1で、幾つかのパターンで配置させて4K/60Pで出力し、次の機器に送ります。次の機器では、4K/60P入力を3分割して、エッジブレンディング処理を行ってから、3台のプロジェクターに送ります。この2つの機器の組み合わせで、低コストで様々なパターンの投影が可能になります。
AV-4K-4X1は、配置のパターンを自由に組んで、プリセットとして8つまで記憶させることが出来、その時に応じた配置をリモコンボタン一発で瞬時に呼び出すことが出来ます。この「リモコン」制御が出来るというのもAV-4K-4X1のメリットのひとつです。
高度で高クオリティのシステムが、これほどシンプルにラックに収まっている。しかも安価。まさに今回のシステムにベストマッチと言えます。
小森様:
今回、予算的にやるかやらないかのきわどいところもあったので、ATVの機器を採用することにより費用が抑えられ学校のGOを頂けました。この映像システムがなかったら、この部屋はあまり魅力がない部屋になってしまったと思います。用途に応じて様々な映像を活用出来るということが、この部屋に必要な要素と思います。今後この部屋から、どんな新しいものが生み出されていくのか!本当に楽しみです。


※ 事例内容は、2020年2月時点での情報です。
※ 文中記載の会社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
【お客様情報】
静岡聖光学院中学校高等学校 様 http://www.s-seiko.ed.jp/
株式会社静岡AVセンター 様 http://www.s-avc.com/

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